ちゃららのごくどう日記

土佐弁で、なまけ者とか、ぐうたらな人のことを「ごくどうもん」と言います。自由な土佐の山間から、田舎のおばちゃんが、あれこれ書いてみます。

ゆのす、売ります。

みなさま、こんにちは。 柚子農家のちゃららです。 いやー、秋ですね。最近は、朝晩、涼しいを通り越して肌寒いくらいで、秋を感じるようになりましたね。当然、我が家で栽培している柚子も少しずつ色付き始め、ぼちぼちと忙しくなってまいりました。 さて。…

神様のお祭り

私の住んでいる地域では、夏と秋の年二回、神祭(じんさい)という神社の祭事がある。 夏の神祭は一日だけで、神殿に祀りものをお供えし、神官さんが祝詞をあげ、氏子がお参りをしたあと宴会をするだけのシンプルなものだが、秋の神祭は、宵宮、本大祭、地主…

ビニールハウスの憂鬱

みなさま、こんにちは。 台風で仕事ができんので、ブログの更新でもしようかな〜と思い立ち、タブレット片手におやつを食べているちゃららです。 そうながですよ。台風20号が、思いっきり高知に向かって北上しゆうがです。現在午後の3時過ぎですが、風も…

主人はご機嫌ななめ

先日、買い物から帰って来た時のことである。 リビングのパソコンでYouTubeを見ていた主人が、私のほうを振り返りもせず、背中越しに 「お前に、ちっと、金をもらわんといかん」 と、とても不満げに呟いた。 えっ?なんのこと?ネットで、また、何か買いたい…

ゆのすを使って、田舎のちらし寿司を作ってみよう!

皆さん、こんにちは! 自称、土佐の田舎料理研究家のちゃららでーす。 そして、私の拙いブログをいつも読んでいただきまして、本当にありがとうございます。皆さん、夏バテとかしてませんか? それにしても、毎日、本当に暑いですねぇ。今日も朝からいい天気…

綺麗な柚子には棘がある

柚子農家の繁忙期は、紅葉よりも早く始まる。 柚子の実が黄色く色付き始めるのは、だいたい、10月の初め頃から。日当りの差や、樹勢の差なのだろうか。根っこは同じ一本の木なのに、実ごとに色付き具合が全く違っていて、枝の上で揺れる実は真っ青いのに、葉…

おんちゃん達の山遊び

前回に引き続き、おんちゃん達の話をもうちょっとしたいと思う。 私の周りのおんちゃん達は、冬場になると山遊びに興じる。 もちろん、お弁当を持って、お山でハイキング……ではない。鉄砲(猟銃のことを、おんちゃん達は、鉄砲と言います)を担ぎ、猟友会の…

高知のおんちゃんは、遊びが大好き

土佐弁で、おじさんのことを、おんちゃんと言う。 これは、親しみを込めた方言で、高知では、親戚の叔父さんのこともおんちゃんと言うし、隣に住んでる、気のいいおじさんのことも、おんちゃんと呼ぶ。関西弁で言うところの「おっちゃん」みたいなもんだ。 …

うちの主人は、人相が悪い

うちの主人は、人見知りな性格である。 初対面の人に対して、自分からニコニコと話しかけることはあまりなく、愛想は良くない。第一印象は「怖そうな人」がほとんどで、かく言う私でさえ、主人と知り合った当初は「この人、何か怒っちゅうがやろか?」と思っ…

ぼちぼち、農業の話をしようじゃないか

私は現在、高知県東部の山の中で、主人と柚子を栽培している。 所謂、専業農家。お米や野菜も作っているが、専門は柚子だ。栽培面積は140アールくらい、と書いても「よーわからん」って人がほとんどだろう。柚子の木を千本ほど栽培していると説明したほう…

ですます調では、語りきれない村上春樹

すべては、私の勝手な先入観のせいである。 村上春樹の作品について何かを語るなら、やっぱり、「ですます調」の文章のほうがふさわしいだろう。なんてったって、村上春樹。文学を語るなら、お上品でないといけない。 なんとなく、そんなことを思って、前回…

村上春樹の「羊をめぐる冒険」について書きました

先月末のことです。Twitterのお友達である胡桃ちゃんに、村上春樹の「羊をめぐる冒険」という作品を薦められて、さっそく読んでみました。 というわけで、今回は村上春樹について書いています。興味のない方は、スルーしてくださってかまいません(笑)。実は…

毎日新聞農業記録賞

去年の八月初旬のことである。 友人から誘われたバーベキューの飲み会で、高校教員をしているH先生にお目にかかった。 H先生は、息子が高校の時にお世話になった、アンジェラ・アキ似の美人先生で、明るく気さくな方である。友人のMさんと何やら話をしていた…

灯台は、意外と下暗し

パソコンが、壊れた話の続きである。話はちょっと本題からそれる。私は高知県東部の辺鄙なところで暮らしているのだが、辺鄙なところだから自然はいっぱいで、水も空気も、採れる作物もとっても美味しい。しかし、それと引き換えに、辺鄙な場所であるがゆえ…

沈黙のパソコン

一週間ほど前のことである。ブロック塀から飛び降りるほどの覚悟で「ブログを始めよう!」とか思いたち、はてなブログに登録をした翌日に、なぜか知らんが、パソコンが壊れてしまった。データの復元とか、色々やってみたが、ディスプレイは、青い背景に「自…

藤沢周先生の本は、女性言葉で私を呼ぶ。その2

さて。前回の続きである。呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーンの、アクビちゃんのような可愛らしい声で「私を買って、私を読んで」と呼びかけてきた件の小説は、三篇からなる短編集で、表題作の「ソロ」は一番最初に収められていた。 70ページ弱の短編で、…

藤沢周先生の本は、女性言葉で私を呼ぶ。

私は、読書が好きである。 と言っても、一般素人な田舎のおばちゃんなので、哲学書とか、難しそうな本はあまり読まない。主に小説。文学作品も読むし、エンタメ作品やラノベだって、自分が面白いと思えば何でも読むのだが、最近は老眼のせいで、目が疲れやす…